2025.10.22
地域の魅力、織物通じ発信 ハタフェス10年 150店並ぶ 富士吉田

実際に触れながら織物製品を選ぶ来場者ら=富士吉田市下吉田2丁目

「ハタオリ学」に書かれた織物の歴史などをイラスト付きパネルで紹介する企画展=富士吉田市下吉田2丁目
富士吉田市の地場産業である織物と観光を融合したイベント「ハタオリマチフェスティバル」(ハタフェス、同実行委主催)が18、19の両日、下吉田地区を会場に開かれている。10周年を迎え、過去最多となる約150の店舗がブースを出展。同時開催として、昨年刊行の資料冊子「ハタオリ学」に収載された織物業を軸にした地域の歴史などを紹介する企画展も始まった。
小室浅間神社や旧「山叶」工場など15カ所に郡内織物、雑貨、飲食物を扱うブースが並ぶ。神社では、市内の4事業者が傷が付くなどして市場に出回ることのない布生地「B反」を販売するのみの市を開いている。
工場では、地域内外の織物業者が軒を連ねるほか、全国13地域で地域活性化やコミュニティー形成に取り組む店舗が出店。本町通り沿いでは10周年を記念して、これまでのイベントポスターの展示もしている。
企画展は、子どもたちに織物を通じて地域の歴史や魅力を再発見してもらおうと作られた「ハタオリ学」を紹介。内容を抜粋、整理してイラスト付きパネルなどで説明している。展示は見たり触れたりできるようにしてあり、体験型のワークショップも開いていて、18日は糸を紡ぐ道具「スピンドル」で羊毛から糸を作る体験を行った。
企画展は31日までで、ワークショップは25日にもある。
(2025年10月19日付 山梨日日新聞掲載)
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