2025.11.22 お知らせ /

オーストリアと音楽交流 富士河口湖で11月23日までフェス 写真展示や訪問演奏も

姉妹デュオの息の合った演奏に聞き入る児童ら=富士河口湖・小立小

風光明媚なオーストリア・ペルチャッハの街並みや文化を紹介する写真=富士河口湖・河口湖円形ホール

 富士河口湖町民有志らでつくる町音楽のまちづくり実行委員会などは23日まで、町内で、オーストリアから演奏家を招くなどして音楽を通じた交流を深める「富士山河口湖オーストリアミュージックフェスティバル」を開いている。コンサートのほか、写真展や小中学校での演奏会なども実施。関係者は「聴覚だけでなく、五感でオーストリアの魅力を体感してもらいたい」と話している。

 町では、2000年のウィーン少年合唱団の来日公演以来、数多くの同国演奏家を招いてきた。併せて町民と音楽を通じた触れ合いの機会も設け、継続した交流を実施。両国の文化交流をより身近な形にしようと、2年前からフェスティバルを実施している。
 フェスティバルは、河口湖円形ホールをメイン会場として9日にスタート。ホールでは23日まで、作曲家ブラームスが毎夏過ごしていたという同国南部の町ペルチャッハの風景や文化を伝える写真展を開いている。展示では、同町長から贈られたビデオメッセージも放映。同国の紅茶やチョコレートなどを販売するブースも設けている。
 コンサート出演者が町内の小中学校や高齢者施設を訪れ、音を届ける取り組みもしている。10日には、初日にホールでコンサートを開いた、10代で世界各国で演奏活動をしているバイオリンの姉妹デュオが、小立小などで演奏会を開いた。
 同校では、姉妹がバイオリン曲を4曲演奏。4年生58人が聴き、姉妹のバイオリンと児童らの合唱でコラボレーションする場面もあった。

(2025年11月19日付 山梨日日新聞掲載)

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