2025.12.27
本町通り 中間灯が照らす 富士吉田 夜間にぎわいへ住民ら整備

本町通りの街路灯に新たに設置された中間灯(手前左)=富士吉田市下吉田地区
富士吉田市内の10商店街や市、富士吉田商工会議所、地域活性化に取り組む住民有志らでつくる「富士みち×商店街プロジェクト」は、下吉田地区の本町通りの街路灯の柱に、富士山の写真などをデザインした照明「中間灯」を設置した。通りはレトロな風情と富士山の眺望を目当てに連日多くの観光客が訪れているが、夜間の暗さを指摘する声があったことから、景観に配慮する形で中間灯を整備した。
プロジェクトは2023年度から商店街の活性化を目指して活動している。中間灯は、街路灯の高さ1・2~2メートルほどの位置に設置。本町2丁目交差点から南に向かう約600メートルの区間にある51基の街路灯に二つずつ配した。通りの西側には繁華街「西裏」があり、富士山が見える日中だけでなく、夜も人を呼び込む狙いもあるという。プロジェクトによると、中間灯を付けている街路灯は県内ではほぼ例がないとみられる。
中間灯には、市民や事業者から提供を受けた市内で撮影した富士山の写真や商店街名などを掲載。観光スポットを紹介するウェブサイトが見られるQRコードも載せている。時季によって点灯時間は異なるが、冬季は午後4時半~9時半に白色灯がともる。
23日には点灯式があった。
(2025年12月24日付 山梨日日新聞掲載)
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