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2022.6.02 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

勝山中学校区 小中合同引渡訓練

 山梨県富士河口湖町の4小中学校が2022年5月、富士山噴火を想定した児童、生徒の保護者への引き渡し訓練を合同で行った。4校は同じ学校区で、噴火で地域一帯が被災する可能性があることを踏まえ合同での訓練を初めて企画。

 訓練をしたのは勝山中と、勝山、西浜、富士豊茂の3小学校。きょうだいが中学と小学校に通っている家庭もあることから、保護者に有事の際の迎えの対応を改めて考えてもらう狙いもあった。

 訓練は、富士山で噴火警戒レベル3(入山規制)が発表され、電話がつながりにくいという想定で行った。町はメールや防災アプリで、学校に子どもを迎えに来るよう保護者に連絡。火山灰が降る可能性があるとして、児童、生徒は教室で待機し、保護者が教室まで迎えに来ると担任が確認し一緒に下校した。

 各学校は全校児童が下校したことを確認し、持ち運べる防災無線機で勝山中へ連絡。全ての学校の児童、生徒の下校が確認されると、勝山中が町教委へ連絡した。

 町などは今後、保護者への情報伝達や学校間の連絡が円滑に行えたかなどを検証し、今後の災害対策に生かしていく方針。

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