1つ前のページに戻る

2023.5.31 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

子ども引き渡し訓練

 山梨県富士河口湖町の4小中学校が2022年5月、富士山噴火を想定した児童、生徒の保護者への引き渡し訓練を合同で実施。4校は同じ学校区で、噴火で地域一帯が被災する可能性があることを踏まえ合同での訓練を初めて企画。

 訓練をしたのは勝山中と、勝山、西浜、富士豊茂の3小学校。きょうだいが中学と小学校に通っている家庭もあることから、保護者に有事の際の迎えの対応を改めて考えてもらう狙いもあった。

 訓練は、富士山で噴火警戒レベル3(入山規制)が発表され、電話がつながりにくいという想定で行った。町はメールや防災アプリで、学校に子どもを迎えに来るよう保護者に連絡。火山灰が降る可能性があるとして、児童、生徒は教室で待機し、保護者が教室まで迎えに来ると担任が確認し一緒に下校した。

 各学校は全校児童が下校したことを確認し、持ち運べる防災無線機で勝山中へ連絡。全ての学校の児童、生徒の下校が確認されると、勝山中が町教委へ連絡した。

 富士河口湖町の小中学校と保育所が2023年5月、富士山噴火を想定して、子どもを保護者へ引き渡す訓練を合同で実施。保育所を含めて行うのは今回が初めて。

 町と県富士山科学研究所の富士山火山防災研究センターも参加。勝山中と、勝山、西浜、富士豊茂の3小学校に、勝山、足和田、富士ケ嶺の3保育所が加わり、計約530人の生徒、児童、幼児を対象に行った。

 訓練は富士山の噴火警戒レベル3(入山規制)が発表されたという想定で実施。勝山中では、教員が校内放送で生徒に教室で待機するよう指示し、保護者には一斉メールで生徒を迎えに来るよう連絡。保護者が学校を訪れ、子どもとともに下校した。

 町や学校は保護者や子ども、教員にアンケートを行い、実際の引き渡しの方法に生かしていく方針。

広告