1つ前のページに戻る

【富士山噴火ハザードマップ・改訂版】<4>噴石

大規模なら4キロ飛散

 20センチを超える「大きな噴石」は、大規模噴火の場合は火口範囲から4キロ、小中規模は2キロまで及ぶ恐れがある。想定火口範囲が広がったことで、噴石が到達する範囲は北東側と南西側に広がった。

 噴石は噴火時に火口から放り飛ばされる直径2ミリ以上の岩片、岩塊の総称。気象庁の定義では、防災上、警戒・注意すべき岩石を「噴石」と呼んでおり、大きさにより「大きな噴石」と「小さな噴石」に区分。おおむね20~30センチ以上で、風の影響をほとんど受けずに弾道を描いて飛散するものを「大きな噴石」としている。

 最新の調査結果に基づき、想定火口範囲は北東側と南西側に広がり、噴石が及ぶエリアも2004年版と比べて北東側、南西側に拡大した。

 可能性マップを見ると、富士吉田市内では東富士五湖道路や国道138号を越え、市街地にも飛ぶ可能性がある。鳴沢村方面でも国道139号付近や本栖湖にも影響が及ぶ可能性を指摘した。

 一方、山中湖村や忍野村、富士河口湖町の一部では被害が及ばないとみられる。

広告