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2021.12.30 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

トイレトレーラー

 山梨県富士吉田市が、災害時に活用するトイレトレーラー=写真=を導入。水洗式の洋式個室トイレ4基を完備。災害発生時には、けん引車に引かれて被災地に駆け付ける。

 トレーラーは側面から見て、幅5.6メートル、奥行き2.2メートル、高さ3.2メートル。太陽光発電で停電時でも照明や換気扇を使用できる。新型コロナウイルス感染対策として殺菌機能のあるライトも備わっている。ワンボックスカーでけん引できる。

 車体側面には、市内から見える富士山や紅葉などの景色をデザイン。市は企業版ふるさと納税制度を一部活用して導入資金を募り、約2千万円で配備。

 市は大規模災害時に多くの人が集まる避難所ではトイレの数が足りなくなる可能性を想定。水洗式でない仮設トイレを嫌がる住民や避難者もいるとして導入。

 トレーラーの普及を図っている一般社団法人「助けあいジャパン」(東京)のプロジェクトの一環で、全国での導入は14例目。県内では北杜市に続き2例目。トレーラーを所有する自治体同士での相互派遣も想定。

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