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2019.7.04 所属カテゴリ: ぐんないスポット探訪 / 都留市 /

商家資料館(都留市)

織物商、往時の面影今に

都留市商家資料館

都留市商家資料館の玄関座敷

 都留市上谷3丁目の国道139号沿いに、大正から昭和初期にかけて甲斐絹の仲買商を営んでいた仁科家住宅を活用した、市商家資料館がある。国道から裏通りまで細長い敷地に土蔵造りの母屋と蔵が続き、織物業が盛んだったころの商家の面影を今に伝えている。

 市有形文化財に指定された1993年に、資料館としてオープン。館内には、甲斐絹に関する資料をはじめ、市民が寄贈した江戸時代から昭和初期の生活道具が数多く並ぶ。

 何よりも見どころは、1921(大正10)年に完成した建物の造り。屋内に入ると、土間に面して16畳の「玄関座敷」が広がる。その奥の書院風の座敷では、細かい組子(くみこ)が特徴の飾り窓が来館者の目を引き付ける。当時としては珍しい洋風のモダンな応接間もあり、ケヤキ一枚板のドアの装飾や木枠に色ガラスをはめ込んだステンドグラス風の窓がユニークだ。

 開館時間は午前10時から午後4時。休館日は月、水、金曜日(祝日は開館)祝日の翌日、12月28日~1月4日および館内整理日。

 ■所在地 山梨県都留市上谷3-1-20

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