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国内の世界文化遺産

国内の登録10件 建物など並ぶ

 国内ではこれまでに、世界文化遺産に10件が登録されている。日本の文化や信仰の歴史を伝える建造物などが名を連ねている。

 1993年に最初に登録された「法隆寺地域の仏教建造物」は、金堂や五重塔など飛鳥時代の姿を伝える世界最古の木造建築群で構成する。

 広島県の「厳島神社」は松島、天橋立と並ぶ日本三景の1つ。平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた建築物と比類ない景観が特徴。近代建造物では「原爆ドーム」。原爆の惨禍を伝える平和のイメージの原点として67年に永久保存工事が施されている。

 2000年に登録された沖縄県の「琉球王国のグスクと関連遺産群」は、首里城跡などから成り、中国や朝鮮との海外貿易で栄えた国際色豊かな琉球文化を伝える。

 直近では2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録された。熊野三山、高野山、吉野・大峯の3つの霊場と、そこに至る参詣道から成る文化的景観が認められた。

 海外の文化遺産では「万里の長城」(中国)や「タージマハル」(仏国)などが有名。計628件(昨年7月現在)が登録されている。

 一方、国内の自然遺産は、1993年の屋久島(鹿児島県)と白神山地(青森、秋田両県)に続いて、2005年に知床(北海道)が登録され、現在3件となっている。

国内の世界文化遺産(2005年7月現在)
1993年 法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)
姫路城(兵庫県)
1994年 古都京都の文化財(京都府、滋賀県)
1995年 白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県、富山県)
1996年 原爆ドーム(広島県)
厳島神社(広島県)
1998年 古都奈良の文化財(奈良県)
1999年 日光の社寺(栃木県)
2000年 琉球王国のグスクと関連遺産群(沖縄県)
2004年 紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)
(2006年1月1日付 山梨日日新聞掲載)
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