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2020.10.03 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

富士五湖観光事業者災害対応マニュアル

富士五湖観光事業者災害対応マニュアル 山梨県の富士五湖観光連盟が策定し冊子にまとめた、観光事業者向けの防災マニュアル。富士山噴火や地震、台風、大雪などを想定し、発生時の対応や普段から準備しておくべき対策を明記。外国人観光客に伝える情報は英語でも表記している。

 マニュアルでは富士山噴火、地震、風水害や雪害などの異常気象について、建物の倒壊や損壊、停電、交通網への影響といったリスクを列挙。統括的な判断と指示を行う対策本部長、情報責任者や消火班、客への対応班などの役割分担を決めておく重要性を強調し、災害ごとに取るべき行動を示している。

 外国人観光客への対応では、災害の発生や安否確認、避難誘導に必要な言葉を英語と片仮名で並記。アクセントの参考にしてもらうため、強く発音すべき言葉に下線を引いている。帰宅困難者や新型コロナウイルス感染予防の方策も紹介している。

 マニュアルの策定は連盟の創立85周年記念事業で、2020年3月から作業を行った。JTB総合研究所観光危機管理研究室長の高松正人さんが監修。4500部作成し、富士吉田市や富士河口湖町などの観光事業者に配布。

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