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2020.8.13 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 8月 /

富士山で夏と冬“同居”

山頂付近降ひょう

 12日、山頂付近がうっすら“雪化粧”した涼しげな富士山が姿を見せた。この時期、普段は黒い山肌で力強さを感じさせるが、季節はずれの優美な姿にふもとの人たちも驚いた様子だった。

 雪化粧の正体はひょう。甲府地方気象台によると、本州上空に流れ込んだ寒気の影響という。

 8合目付近の山小屋によると、午後3時ごろから突然、雷とともに直径数ミリのひょうが降り始めた。約40分間降り続き、登山客も次々と山小屋に駆け込んできたという。

 富士吉田市富士山課によると、ひょうによる登山道などへの影響はないという。地元住民らは「真夏に富士山の山肌が白く見えるとは記憶にない」と口をそろえて話していた。 【当時の紙面から】

(2006年8月13日付 山梨日日新聞掲載)
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