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2022.8.28 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 8月 /

富士山初冠雪 最も早い今月9日

甲府気象台発表 94年ぶりに更新

 甲府地方気象台は27日、今月9日に富士山で確認した「冠雪」が、今年の「初冠雪」だったと発表した。これまで最も早かった1914年8月12日の記録を94年ぶりに更新し、1894年に同気象台が観測を始めて以降、最も早い。また平年より53日、昨年より58日それぞれ早い。

 同気象台によると、富士山の初冠雪は、その年の山頂での一日の平均気温が最も高かった日以降に、同気象台から山頂が「白くなった」と確認できた時と定義している。

 27日までの観測で気温は低下傾向となり、今年は10.6度だった7月21日が、一日の平均気温が最も高い日となる見込みとなった。例年は8月下旬が最も高くなるという。

 富士山吉田口登山道8合目の山小屋などによると、9日の富士山は午後2時半ごろからひょうが降り、山頂付近では最大約2センチ積もった。「周辺の天候は不安定だった」(山小屋経営者)という。同気象台の職員は同日午後5時20分ごろ冠雪を確認していた。 【当時の紙面から】

(2008年8月28日付 山梨日日新聞掲載)
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