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2022.4.10 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / 文化・芸術 /

富士山麓の鳥 写真集に

 日本野鳥の会富士山麓支部会員の水越文孝さん=山梨県富士吉田市=が、富士山麓で撮影した野鳥の写真集「富士山と山麓の野鳥 季節ごとに」を出版。約30年間にわたって野鳥を観察してきた知識や経験を生かして撮影した、木に止まってさえずる姿や餌を取る瞬間などをとらえた写真を掲載している。

 写真集はA4判変形の153ページ。富士吉田市や都留市、忍野村、静岡県富士宮市などで撮影した106種類、152枚を撮影した季節ごとに分けて掲載している。

 水辺近くの巣から飛び出すカワガラスや魚を捕らえるヤマセミ、寒々しい冬の朝に枝にたたずむフクロウなどが目を引く。枝に止まってさえずるツツドリをとらえた写真は、長年観察して生態を把握したことで撮影することができたという。

 水越さんは道志村出身で、生物学の元高校教諭。幼少期から野鳥が好きで、約30年前に日本野鳥の会富士山麓支部に入った。15年ほど前からはカメラでの撮影を始めた。長時間かけて野鳥を観察し、生息場所や縄張り、行動パターンなどを見極め、止まる木を予測してからカメラを構えるのが撮影スタイル。

 写真集は富士吉田市や富士河口湖町、忍野村、県立図書館に寄贈。インターネットで販売もしている。2420円。

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