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2020.12.12 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / 文化・芸術 /

山中湖の東大大学院研究施設が書籍発刊

 山梨県山中湖村山中の東京大大学院の研究施設「富士癒しの森研究所」が発刊した、森林を楽しみながら手入れする方法を紹介した本「癒しの森のつくり方」。地域住民に森への関心を高めてもらおうと作製。村内にある約40ヘクタールの同施設演習林で東大講師らスタッフが実践しているまき割りや遊びのほか、森の基礎知識を掲載。

 全7章で構成。山中湖畔の森林帯では住民による整備や活用は見られず、観光資源になる森の価値を引き出せていない現状を指摘。「地域内での循環的な森林利用を軸とした癒しの森づくり」をテーマに、同施設が約10年間蓄積してきた森林利用の技術や知識を一般向けに分かりやすい文章でまとめている。

 森林の快適な利用方法を解説している章では、まき割りや樹木の伐採、草の刈り払いの安全な作業方法を掲載。扱いやすい道具や、枝の大量な処理に最適な「無煙炭化器」の使用方法なども添えた。一般向けに開催したまき割り講習の内容や、自然教育の一環で考案した子どもが森で楽しめる遊びも掲載している。

 本は四六判235ページで2千円(税別)。築地書館から出版し、全国の書店で販売。

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