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山梨県内市町村長の談話

富士山保全へ重責背負う

 富士吉田市の堀内茂市長の話 多くの人の協力のたまものだと思っている。富士山が未来永劫(えいごう)に豊かな自然を保ち、多くの人に親しまれる心の故郷となるように努めていく。昨晩はただただ喜びいっぱいだった。そして今朝窓を開け、富士山を見たときに、これをいかに守っていくか、そしてこれを守らなければならないという重責を背負ったということを感じた。

保全管理に全力を注ぐ

 富士河口湖町の渡辺凱保町長の話 登録実現に向けた大きな前進であり、大変喜ばしい。行政だけの力でなく、町民の協力、深い理解があったからこその登録勧告。今後も町民と一体となっていろいろ取り組んでいきたい。本町は構成資産も多いので、今後の責任は非常に大きい。環境美化にも力を入れて、保全管理に全力を注いでいきたい。

20年間の挑戦結実

 忍野村の天野康則村長の話 吉報を受けて大変喜んでいる。約20年にわたって富士山の世界遺産登録への挑戦に取り組んできたので、胸に迫るものがある。今後も国、県などと連携を図りながら引き続き全力を尽くし、6月に開催されるユネスコ世界遺産委員会において、登録の結果を待ちたい。

日本の宝から世界の宝に

 山中湖村の高村文教村長の話 勧告段階とはいえ、長年尽力してきた人の思いが通じたたまものであり、登録実現を大いに期待できる結果が得られたことは大変喜ばしい。富士山が日本の宝から世界の宝となる。山中湖を含めたこの清らかな環境と美しい大自然をいつくしみ、守っていきたい。

ハードルクリアで安堵

 鳴沢村の小林優村長の話 登録勧告を受け、一つハードルをクリアした喜びと安堵(あんど)の気持ちでいっぱい。これまでの地元の住民や国、山梨、静岡ならびに関係市町村と協力し、取り組んできた成果によるもので大変喜ばしい。引き続き、関係機関と協力し、世界文化遺産への登録が実現されるように努めていきたい。

周辺地域の役割果す

 西桂町の小林千尋町長の話 西桂では三ツ峠がバッファゾーンになっている。自然環境だけでなく、富士山信仰とも密接に関わりのある修験道の山。富士山の環境や文化を維持するため、周辺地域としての役割を果たしていきたい。また、登録を期に国内外から三ツ峠を訪れてほしい。町の活性化が図られると期待している。

先輩方の尽力に感謝

 身延町の望月仁司町長の話 長年計画してきた富士山の世界遺産登録が現実味を帯びてきて、本当に喜ばしい。世界遺産登録に向けて尽力してきた先輩方に感謝したい。富士山の観光客が増えることで富士五湖の一つ本栖湖がある身延町にも人が訪れることに期待している。

(2013年5月2日付 山梨日日新聞掲載)
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