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2020.8.28 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 8月 /

指導センター閉所、富士山

 夏山シーズン中、登山者の安全指導や救護活動をしていた富士山6合目の富士山安全指導センターは27日、山じまいに伴って閉所した。

 同センターは昨年夏の大落石事故を教訓に県が建設し、ことし7月1日から開設した。26日までの57日間に県、 関係市町村、団体などから延べ789人が勤務し、センター周辺や新下山道で登山案内、安全登山のパンフレット配布、マイクによる呼び掛けなどを行った。

 同センターのまとめによると、開設期間中に指導した登山者(入山者)数は11万400人で、外傷、疾病者等の救護者21人、救急車出動要請件数5件、迷人取扱件数126件、拾得物取扱件数25件で、落石事故などの発生はゼロ。7月17日から20日まで開いた県営富士山7合目救護所の利用患者は137人(外傷17人、高山病76人、その他44人)だった。

 正午からセンター前で開いた閉所式には雨宮栄県商工労働部長ら関係者30人が出席。鷹左右忠県観光課長が指導概況を報告した後、同部長が「みなさんの協力でこの夏は無事故に済み、大きな成果を上げることができました。ありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。 【当時の紙面から】

(1981年8月28日付 山梨日日新聞掲載)
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