1つ前のページに戻る

2021.1.17 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 1月 /

河口湖の結氷条件 積算気温がマイナス300度

表面水温は3度 今年も観測結果ピタリ 河口湖測候所

 厳しい冷え込みが続く富士北麓は、3年ぶりに精進湖と山中湖で氷上立ち入りがOKとなり、にぎわいを見せている。河口湖も一部で氷厚10センチほどに達し、近く河口湖町は氷上安全対策協議会を開く予定だが、同湖の結氷時期について河口湖測候所が「人が乗れるくらいに結氷するのは、最低気温の零度以下の気温積算値が氷点下300度になったとき」とする観測データをまとめた。これまでの例では氷点下300度と実際の結氷日のずれは2、3日しかなく、ことしも氷点下300度になった3日後に、広範囲に結氷した。

 同測候所は昭和13年から38年までの26年間、河口湖の結氷と融氷を観測した。この間13年、15年、17-21年、36-38年の10シーズン、同湖は一部で人が乗れるほどに氷が張った。最も早い結氷は20年の12月29日、遅いのは37年の1月23日。平均は1月14日になっている。

 氷点下の積算300度と結氷の関係をみると、13年は1月5日に300度になり、翌6日に結氷した。15年は300度が1月12日、結氷は13日。以下17年は1月19日と22日、21年が1月8日と13日といった具合で、いずれも300度になった2、3日後に結氷している。

 今冬は11月13日に初めて最低気温が氷点下になり、今月7日の氷点下11.7で氷点下の積算が300度を超えた。同湖は今年に入ってから船津や浅川地区の岸辺で薄氷が張っていたが、300度を超した7日あたりから氷面積、氷厚ともに増し、10日には湖面の3分の2が結氷、船津の辺では氷の厚さが10センチほどになり、両方の関係を再び裏付けた。

 同測候所によると、河口湖が結氷するときの表面層の水温は平均3度。氷点下の積算が300度を超すと表面水温が3度前後になるものと考えられる、という。同測候所は「河口湖の結氷は、積算300度と表水温3、4度を目安にして予想ができる」と話している。

 富士五湖は標高830-980メートルの高冷地にあり、結氷は通常、精進湖、山中湖、河口湖の順。精進湖と山中湖は全面結氷するが、河口湖は面積が広いのと西風が強いことなどで、めったに全面結氷しない。西湖、本栖湖は水深が深く、結氷はしない。 【当時の紙面から】

(1984年1月17日付 山梨日日新聞掲載)
広告