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2019.8.09 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 7月 /

荒れる史跡、放置できぬ 富士山吉田口登山道 2団体が実情調査

 県民文化懇話会と富士山吉田口登山道を守る会は6日、富士吉田市上吉田の富士山吉田口登山道沿線の石造物や史跡などについて実情調査した。

 同吉田口登山道は400年以上の古い歴史を持ち、沿線には多くの石造物や史跡などが残されている。ところが、ここ10年ほど前から登山客もめっきり減り、登山道は荒れ放題、石造物も持ち去られるなどしていた。守る会や県、富士吉田市は「由緒ある登山道をいつまでも残そう」とことしから整備保護を始めた。

 文化懇話会もことしの重点目標に吉田の登山道をとり上げ、保護対策などに取り組んでいる。「登山道の実情を実際にみて、できるだけ地元の力になろう」と守る会と一緒にした。

 この日は懇話会や守る会の会員約20人が参加。冨士浅間神社や大塚丘、中の茶屋、大石茶屋、馬返し-など1合目付近までの石造物や史跡を視察した。冨士浅間神社で意見交換もしたが、守る会は「2合目では石造物が石だたみに使われている」などの現状を説明した。 【当時の紙面から】

(1975年7月7日付 山梨日日新聞掲載)
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