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2022.10.14 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

足和田バイパス

 山梨県が、富士河口湖町長浜と同町勝山をつなぐ県道「足和田バイパス」の整備事業を進めている。河口湖畔南西の山あいに位置し、大半はトンネル区間。既存の県道とつなげ、災害時の避難や物資輸送、周遊観光などの面で効果を見込む。2022年秋に用地交渉を始め、2028年度の供用開始を目指す。総事業費は約40億円。

 県道路整備課によると、計画ではバイパスの延長は1.1キロで、このうちトンネル区間は803メートル。道路幅は11メートルの片側1車線で、歩道を備える。西側は湖畔沿いの県道青木ケ原船津線、東側は2019年3月に開通した県道鳴沢富士河口湖線の勝山バイパスとそれぞれ接続し、主要道路網が広がることになる。

 青木ケ原船津線はカーブが多いほか、落石の危険箇所が点在することもあり、安全に通行できる環境の整備が求められてきた。県は足和田バイパスの開通によって日頃の安全確保のほか、富士山噴火など大規模災害時の避難、周遊観光も図られると見込んでいる。

 2022年10月9日に富士河口湖町が事業着手式を開催。

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