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2022.4.17 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 4月 /

雪の富士山『美しい!』

レイ知事 山梨を公式訪問

 山梨とは姉妹州県である米国アイオワ州のロバート・D・レイ知事は夫人同伴で16日入県、田辺知事夫妻らの歓迎を受け、喜びの握手をかわした。アイオワ州知事の公式訪問は41年3月、ハロルド・E・ヒューズ氏いらい7年ぶりである。

 レイ知事は第11回日米知事会議に出席するため5日来日、帰国の日程を1日延ばして山梨を公式訪問した。インディアナ州のエドガー・D・ホイットコーム知事夫妻、全米知事会のブレバード・クリフィールド事務局長夫妻も同行、午前11時40分大月駅着の急行アルプス2号で入県した。同駅には田辺知事夫妻らが「ようこそ」と出迎えた。

 駅頭は星条旗と日の丸を手にした大月市民や県関係者で埋まり、志村大月市長が「これを機会に友情と交歓をさらに深めましょう」と歓迎のあいさつをした。このあと一行は南都留郡河口湖町、レークサイドカントリーに向かった。

 午後は富士山5合目へ行ったあと、ビジターセンター館内、富士吉田市内の織物工場を見学、同夜は山中湖のホテルマウント富士の歓迎夕食会に臨んだ。野口二郎甲府商工会議所会頭、石原茂富士吉田市長、志村寛大月市長らが同席、石原市長はレイ知事に富士山の土で焼いたつぼ(細川秀年氏作、銘・富士山)を贈った。一行は同ホテルに1泊、17日朝、県庁を訪問する。県庁前でメッセージの交換、両国の国歌吹奏などの歓迎行事が予定されている。同日午前11時27分甲府駅発の急行アルプス3号で上京、同夕、帰国の途につく。

 大月駅に降りた一行は、千人近い大月市民らに歓迎された。駅頭に姿を見せたレイ知事らは、両国国旗の小旗を振る子供たちの小さな手と何度も何度も握手。大歓迎の喜びを表わしていた。

 一行はこのあと、車で中央道を通り、富士北ろくに向かった。途中、雪化粧の富士山が山あいから姿をみせると、「オオ、ビューティフル」と車をとめ、記念撮影のシャッターを盛んにきっていた。 【当時の紙面から】

(1972年4月17日付 山梨日日新聞掲載)
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