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2021.11.30 所属カテゴリ: ぐんないスポット探訪 / 富士吉田市 /

山梨県富士山科学研究所

富士山研究の一大拠点

 山梨県富士山科学研究所は「富士山の過去と現在を探求し、自然と暮らしを未来に繋ぐ」をテーマに2014年4月、前身の山梨県環境科学研究所(1997年設立)を改編して発足。初代所長は政府の火山噴火予知連絡会長で東大名誉教授の藤井敏嗣氏。

 火山防災や、世界文化遺産となった富士山の保全管理のための調査研究を進めることが改編の目的。研究テーマは、富士山が持つ特性の解明や火山防災に取り組む「富士山研究」、県内各地の自然環境を対象にした「基盤研究」、緊急性が高い行政課題に対応する「特別研究」の3体系に再編。また組織を、総務課と火山防災研究部、自然環境研究部、環境共生研究部、環境教育・交流部の1課4部にそれぞれ再編。富士山周辺に位置する研究所として、噴火時に防災拠点になることも想定している。

 専門家を招いたシンポジウムやセミナー、動植物の写真展などを定期的に開催。研究成果のデータや論文を発表し、情報発信にも力を入れている。

 研究所の建物周辺には、溶岩や野鳥、植物などの自然観察ができる生態観察園・自然観察路がある。富士山や環境に関する資料や情報を収集提供したり、さまざまな環境教育プログラムを用意したりと県民らが自然に親しむ機会を提供している。毎年夏休みには「富士山研まつり」を開催。富士山や周辺地域の自然環境を紹介したり、親子で楽しめる実験、体験イベントが行われる。

 2018年4月には、研究所内に、富士山の自然環境などを学ぶことができる施設「富士山サイエンスラボ」を開設。富士山の自然環境に特化した学習施設にしようと、展示内容は同研究所の研究員が監修。富士山の成り立ちや噴火の歴史、噴火の種類を、模型などを使って紹介。富士山に自生する植物や生息する昆虫などを、パネルや標本を使って解説。小学生ら訪れた人たち向けに、学習施設を活用した教育プログラムも作成する。

 ■所 在 地 山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-1
 ■開館時間  9:00〜17:00 (最終入館は16:30)

 ■入 館 料 無料
 ■休 館 日 年末年始、臨時休館日 ※2021年11月15日(月)~当面の間 臨時休館
 ■アクセス
  【電車・バス】◇富士急行線富士山駅または河口湖駅から「富士スバルライン五合目方面行き」で「富士山科学研究所」下車
  【車】◇中央自動車道河口湖ICまたは東富士五湖道路富士吉田ICから国道139号、県道707号および県道716号経由

 

イベント情報

 県富士山科学研究所などは2021年12月3、5の両日、富士山などが噴火した際の安全確保をテーマに専門家らがパネル討論する国際ワークショップやシンポジウムを開く。噴火に対する事前対策、噴火時の対応について知ってもらおうと企画。

 3日午後1時からは「火山における登山者の安全確保」と題したワークショップをオンラインで開催。元ニュージーランド自然保護局のハリー・キースさんが、火山がある同国トンガリロ国立公園の危機管理策を紹介する。立命館アジア太平洋大のトーマス・ジョーンズ教授や、長野県王滝村総務課の稗田実さんらは富士山や御嶽山の火山防災などについて語る。

 5日午後1時からは、富士吉田市民会館で、「富士山登山における噴火時の安全確保」と題したシンポジウムを開く。キースさんやジョーンズ教授に加え、アルピニストの野口健さんらが講演。国内外の活火山周辺での安全対策や、安全な登山についてパネル討論する。

 いずれも参加無料。希望者は研究所ホームページから申し込む。オンラインのワークショップは1日締め切り。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用する。シンポジウムの申し込みは3日まで。

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