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2002.6.21 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / 文化・芸術 /

古式ゆかしく「アイヤサー、テーサー」

 山梨県富士河口湖町本栖地区で300年以上前から続くとされる伝統行事「本栖公家行列」。毎年5月17日に本栖湖周辺で行われる。

 公家行列は同地区にある山神社の例大祭で行われている。地域住民でつくる本栖公家行列保存会によると、公家行列は江戸時代前期に本栖関所と駿河国境の警備に当たっていた渡辺囚獄佑(ひとやのすけ)が、地域の若者の士気を高めようと始めたとされるが、行事の発祥には諸説ある。

 住民や地区の出身者らが、公家や行列の先導を務める待歩(かち)、大名の傍らで仕える近侍、足元に脚半を巻いてわら草履を履いた奴などに扮する。山神社で神事を行った後、本栖湖周辺の国道139号や国道300号を「アイヤサー、テーサー」と威勢のいい掛け声を上げて練り歩く。毛やりを交互に投げ合う「やり渡し」は見ごたえ十分。

 2016年6月には町無形民俗文化財に指定。

 2017年には、約100年にわたって使い継いできたみこしを初めて修復。みこしは、京都府の職人らの手で修復され、漆を塗り直し、老朽化が激しかった装飾品は新しく取り換え、新品同様に。行事に使用する装束や毛やりなどの道具も新調。祭り当日、行列に先立ち山神社でお披露目式を行った。
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