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2023.2.10 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / その他 /

伝統の名物企画「富士山が見えなかったら…」

 山梨県山中湖村山中のホテルマウント富士が冬季の名物企画として実施している、チェックアウトまでに富士山を見ることができなかった場合、宿泊客に無料宿泊券を贈るサービス。

 同ホテルは、1963年、富士山を眺望できるホテルとして山中湖畔の高台で創業。裾野から山頂まで雄大な富士山の姿が望める。

 同ホテルでは1971年から、富士山頂が見えない場合には部屋代を無料にする企画を、「紅富士」や「ダイヤモンド富士」など、富士山を鑑賞・撮影するのに最も適した時期に合わせて期間限定で毎年開催。1992年以降、冬季の閉鎖や改装工事などで中断したが、2000年に復活した。

 現在では、ホテルスタッフがビデオカメラで富士山を撮影して判定。チェックイン(午後3時)からチェックアウト(午前11時)までに、富士山頂を1分以上連続して見ることができなかった場合、次回以降の宿泊時に使える無料宿泊券(1室2名分のルームチャージ分・有効期限および除外日あり)をプレゼント。対象は2日以上前の予約を行った宿泊客。当日と前日の予約や、午前7時前にチェックアウトした宿泊客は対象外。

 企画にまつわるエピソードも多く、過去にはこの企画を知らずにいて、チャックアウト時に「料金はいただきません」と言われて驚く客がいたり、逆に狙って来たのに「駄目でした」と苦笑いする人も。

 それでも、天候がぐずついている日などは、チェックアウトの午前11時近くになると「見えるか」「見えないか」と、客とホテルマンが真剣な表情で富士山を見つめ、雲の動きに一喜一憂する光景も。その結果「見えない」と決まると、客の間から歓声が沸くこともあったという。

 53回目の開催となる2023年は、2月23日(木・祝)~3月5日(日)まで実施。無料宿泊券は6月30日(金)まで使用可能(4月28日~5月6日は除く)。

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