富士山を舞台にした自転車レース
富士山有料道路(富士スバルライン)を舞台にした本格的な自転車ロードレース「Mt.富士ヒルクライム」。
国内最大級のロードレースとして定着させ、自転車を「環境に配慮した乗り物」として自然環境保全をPRしようと、2004年9月26日に初めて開かれ、全国から2124人が出場した。
コースは山梨県富士吉田市の富士北麓公園をスタートし、富士スバルライン5合目をゴールとする全長約24キロ、標高差1255メートル。使用可能な車種はロードレーサー、クロスバイク、マウンテンバイクなど5車種。競技種目は車種による部門分けはなく、性別や年齢による14カテゴリーが設けられている。各カテゴリーで、上位8人を表彰。
また、カテゴリーとは別に、全エントリーの中から、過去の同大会や国内の主要市民レースの成績を参考に選ばれた選手が出場する「主催者選抜クラス」も設けられ、上位8人を表彰。
さらに、12~22歳の参加者の中で、もっとも将来性ある走りを見せた選手、男女各1名を表彰する「ブライテストホープ賞」と19~20キロ区間に設定されたスプリント区間で最速タイムを記録した選手、男女各1名を表彰する「山岳スプリット賞」もある。
スタート地点から最初の1.3キロはパレード区間で、胎内交差点から記録計測が始まる。まず主催者選抜クラスがスタート。続いてジュニア男女・女子選手、男子選手の順で出発する。
ゴールも含めコース上には3カ所の関門があり、各設定時間までに通過(ゴール)しないと競技終了となる。
なお、小学生以上の男女を対象にした「富士ミニヒルクライム」(約3キロ)が2017年に競技種目に追加。
大会は山梨、静岡両県が制定する「富士山憲章」の趣旨に沿った環境保全運動も兼ねていて、ごみの持ち帰りキャンペーンのほか、大会参加料の一部が公益財団法人「富士山をきれいにする会」へ寄贈される。
◆
2020年の第17回大会は、当初6月7日に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止。9月27日に代替企画として「富士の国やまなし 秋のMt.富士ヒルクライム2020」が開催された。
大会 | 開催日 | 出場者数 | 完走率 |
第1回 | 2004/9/26 | 2,124人 | 99.2% |
第2回 | 2005/6/5 | 3,233人 | 98.6% |
第3回 | 2006/6/11 | 3,724人 | 97.9% |
第4回 | 2007/6/3 | 3,948人 | 98.2% |
第5回 | 2008/6/1 | 4,329人 | 97.9% |
第6回 | 2009/6/7 | 5,061人 | 98.2% |
第7回 | 2010/6/6 | 5,006人 | 99.2% |
第8回 | 2011/6/12 | 4,971人 | 99.1% |
第9回 | 2012/6/3 | 5,068人 | 99.3% |
第10回 | 2013/6/2 | 5,416人 | 99.2% |
第11回 | 2014/6/1 | 6,165人 | 98.4% |
第12回 | 2015/6/14 | 7,784人 | 98.7% |
第13回 | 2016/6/12 | 8,040人 | 99.1% |
第14回 | 2017/6/11 | 9,867人 | 98.2% |
第15回 | 2018/6/10 | 8,108人 | 98.5% |
第16回 | 2019/6/9 | 7,595人 | 98.4% |
代替企画 | 2020/9/27 | 1,725人 | - |
◎山梨日日新聞社総合データベースより |