「富士山」多角的に学習
富士山の麓・山梨県富士吉田市にある吉田高は、地域の生活に根差した富士山について学ぼうと、独自に「富士山学」に取り組んでいる。学習指導要領の改訂で「学校設定教科・科目」として学校単位での教科開設が可能になったことを受けて、2002年度から実施。富士山にかかわる文学や生物、地質、歴史、環境問題などさまざまな視点から多角的に学ぶ。
富士山学は当初、3年生の一部の生徒を対象に必修科目として、富士山周辺の文学(国語)、富士山麓の観光開発(社会)、富士山の生物(理科)、富士山の地質(理科)、安全・防災(体育)の5科目で始めた。
2009年度からは全校生徒が富士山学に取り組めるように、「総合的な学習の時間」(2022年度からは「総合的な探求の時間」)を活用。富士山の「自然・環境」「歴史・文化」「防災」「産業」「文学・芸術」の5つの分野について研究。
毎年、富士山学の研究発表会が開かれ、2023年1月には1、2年生が富士山噴火への備えや郡内織物の知名度向上などについて、これまでの学習内容をまとめた資料を示しながら説明した。
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2022年3月には富士吉田商工会議所青年部と、同年6月には富士吉田市と、それぞれ富士山学での講師派遣などで連携を深めるため協定を締結。
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