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2019.1.17 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 1月 /

鮮やかに人工樹氷 勝山

冬の観光へ意欲満々

 南都留郡勝山村の富士山ろく樹氷まつりは16、17の2日間、同村の河口湖畔で開いている。全国でも珍しいこの樹氷まつりは、勝山村と同観光協会、同民宿組合が、富士北ろくの寒さを利用して冬の観光の目玉にしようと、初めて開いた。初日の16日は、500人が〝人工〟樹氷を見物して楽しんだ。

 会場の樹氷には、夜明けとともに役場職員らが小型ポンプとホースを使って放水。また、空からヘリコプターで散水した。同日の最低気温は氷点下9度とまずまずの寒さとあって、ナラやモミ、シラベなど約50本が真っ白い樹氷になった。

 村内外から湖畔を訪れた人たちは、陽光を浴びて美しく光る樹氷に見とれ、また40-50人のアマチュアカメラマンが盛んにシャッターを押していた。

 主催者側は、湖畔沿い約1キロに樹氷を作る計画だったが、初の試みとあって思うように数多くの樹氷はできず、祭り気分はいま一歩。それでも、ことしに入って暖かい陽気が続き「果たして樹氷ができるだろうか」と気をもんでいただけに「まずは成功」とホッとした表情だった。 【当時の紙面から】

(1982年1月17日付 山梨日日新聞掲載)
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