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2021.8.14 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / 自然 /

展望良く人気上昇

 山梨県大月市と都留市の間にそびえる高川山(標高976メートル)は、JR中央線初狩駅から1時間半ほどで登れ、山頂の展望がいいことから、中央線沿線の山の中で特に人気が高い。

 南に秀麗な富士山、北に滝子山、雁ガ原摺山、西に笹子雁ガ原摺山、遠く南アルプス・間ノ岳、東は九鬼山、二十六夜山、倉岳山といった山並み。足元には箱庭のような風景が広がる。笹子川の蛇行と中央自動車道、国道20号の曲線、目を東に転じれば、リニアのガイドウエーが一直線に延び、自分の立つ山頂の下に吸い込まれていく。

 かつて、高川山に約10年にわたって住みつき、山頂近くで登山者を迎え、一緒に登山するなど、人気を集めた山の看板犬「ビッキー」が話題となった。

 大月市初狩地区の住民有志でつくる「初狩ファンクラブ・山本周五郎研究会」が2021年8月、同市出身の山岳写真家白簱史朗さん(1933~2019年)をしのび、高川山の山頂に記念碑を設置した。

 山頂に設置した記念碑は御影石で作られており、高さは約30センチ、幅約50センチ。白簱さんが2000年1月1日に高川山を登った際、山頂で母親を思って詠んだ短歌「新しき 世紀の朝に 吾立てり 母の愛知りし 高川の峰に」を刻んでいる。

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