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「大文司屋」(お休み処・茶屋)

 富士山の麓にある吉田口登山道1合目下「馬返し」付近で1964年まで営業していた山小屋「大文司屋」(山梨県富士吉田市)が、茶屋として56年ぶりに2020年9月営業を再開。当時の経営者の息子で富士吉田市出身の羽田徳永さんが「1合目下からの登山道を盛り上げ、地元に貢献したい」と一念発起。東京都内で33年間務めてきた大学職員を早期退職して復活させた。2021年4月に本格営業を開始。

 小屋ではコーヒーやソフトドリンク、カップ麺や、大文司屋の焼き印を入れた木札を販売。屋内や小屋の前にいすを並べ、登山者が気軽に休憩できるようにしている。

 営業期間は4月上旬~11月上旬。営業時間は8:30~16:00(季節により変更あり)。

 大文司屋は江戸時代から富士講信者らを中心に親しまれた。1964年の富士山有料道路(富士スバルライン)開通で麓から5合目までの利便性が向上。本格的な登山道が始まる馬返しからの登山者が減少し、当時馬返しから4合目まで約10軒あった山小屋はすべて廃業した。

 廃業後、大文司屋は1977年に明治大山岳部OB会の拠点「明大山荘」として竣工。その後、1996年に吉田口登山道が「歴史の道百選」に選ばれたことを受けて、富士吉田市は「歩いて登る」富士登山を勧める事業を展開。登山道および周辺を順次整備し、その一環として1997年からは富士吉田市が夏季シーズンに休憩所として一般開放していた。

 

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