1つ前のページに戻る

登山者・観光客への対応

 世界文化遺産の富士山の麓には、多くの観光客や登山者が訪れる。特に夏山は、吉田口登山道の登山者数は1日最大8千人に上り、5合目周辺に大勢の観光客が集まる。対策編には、観光客や登山者への対応も盛り込まれた。

 散在する観光客や登山者には情報が伝わりにくく、一般住民と比べて山体に近い場所にいるため、噴火警報や入山規制の情報を速やかに伝達する必要がある。噴火警戒レベル1(平常)であっても、低周波地震など火山活動が活発化している場合、市町村は登山口に立て看板を設置して火山の活動状況を周知。1次避難対象エリアで入山規制となるレベル3以上になったら、防災行政無線や広報車、緊急速報メールを使うほか、山小屋などと連携して入山規制や早期下山を呼び掛ける。

 市町村や県は、登山者らと接する機会の多い山小屋や観光施設との連携を強化。広域避難計画を周知し、緊急時の情報伝達体制を構築する。


 【富士山火山広域避難対策編】
広告