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北口本宮富士浅間神社⇒中ノ茶屋

[標高差約250メートル/距離約3.8キロ/所要時間約1時間30分]

 国道沿いに建つ鳥居から続く杉並木の奥に建つ北口本宮冨士浅間神社。富士山吉田口登山道の起点となる諏訪森に鎮座し、富士山信仰と密接な関係を持つ。社記によれば日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に富士山を拝した大塚丘に浅間明神が勧請されたのが始まりとされる。拝殿西側には富士北口登山本道の登山門があり、ここで毎年開山前夜祭の「お道開き」が行われ、登山の安全を祈願する。


 鳥居をくぐり右手に伸びる舗装道に出る。150メートル程進むと左側に「大塚丘」、その先には富士山の登山道で唯一の「富士山遭難者慰霊碑」があります。さらに直進すれば吉田口登山道本道(県道701号)に合流するが、ここで右折し50メートル程進むと、本道と並行して馬返しまで延びる未舗装の吉田口遊歩道の起点がある。

 吉田口遊歩道はかつて登山バスが走った路線跡で、富士吉田市が2003年から整備を始め、2006年春に完成した。遊歩道はアカマツ林の中を富士山に向けて延び、地表は赤茶色をした松の葉に覆われ、頭上からやわらかな木漏れ日が差す。時折野鳥のさえずりが聞こえ、足下を見ると小動物に出会うこともある。

 途中、東富士五湖道路の下をくぐり、県道716号を横切りながら案内板に従って進めばやがて中ノ茶屋に着く。
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