1つ前のページに戻る

中ノ茶屋⇒馬返し

[標高差約350メートル/距離約3.8キロ/所要時間約1時間30分]

 中ノ茶屋は吉田口登山道の一番茶屋で、江戸時代中期の宝永3年(1706年)に創業、300年以上の歴史を誇り、富士講の歴史をたどる上でも重要な施設となっている。2013年4月27日にリニューアルオープン。内部は休憩や物販のスペースとなっていて、壁には富士講の名称などが書かれた「マネキ」が掲げられている。スタッフ2人が常駐し、お茶を無料配布するほか、土、日曜日、祝日には吉田のうどんも販売する。富士山の気象や観光情報の提供も行う。

 周囲には石碑や富士参拝の記念碑が多く建っていて、登山道の案内板や2011年から運行されている「馬返しバス」の停留所もある。

 登山道と遊歩道は馬返しまでほぼ並行に走り、ところどころ双方を行き来できる小径がある。登山道には途中、かつてのバス道路の名残である停留所跡や大石茶屋跡、国の天然記念物に指定されている「ツツジ原のレンゲツツジ及びフジザクラ群落」がある。ここから少しずつ勾配が急になり、登り切ると馬返しに到着する。なお、山梨県は2011年6月までに、中ノ茶屋から5合目までの登山道に4カ国語で表記された案内標識を設置した。また夏山シーズン中は、馬返しに仮設トイレが設置される。
広告