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富士山世界文化遺産・構成資産『本栖湖』 

 富士講信者の巡礼対象となった湖沼の一つ。山梨県富士河口湖町と身延町にまたがり、富士五湖の最西端に位置する。透明度は高く、水深(121.6メートル)は五湖の中で最も深い。

 富士山の撮影スポットとして知られ、風の弱い晴れた日に湖面に映る「逆さ富士」は有名。千円札の裏面に描かれている逆さ富士は、身延町側の湖畔からの眺望がモデルになっている。

 釣りやボートのほか、夏場を中心にカヌーやウインドサーフィンなど水上スポーツを楽しむ人の姿が目立つ。周辺にはキャンプ場が点在し、家族連れでにぎわう。

 西湖で約70年ぶりに生息が確認されたクニマスについて、本栖湖にも卵の放流記録が残っているが、これまで捕獲例はなかった。ただ、最近の研究で、本栖湖でもクニマスとヒメマスの交雑種が生息している可能性があるとの報告があり、注目を集めている。
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