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富士山世界文化遺産・構成資産『冨士御室浅間神社』

 山梨県富士河口湖町。冨士御室浅間神社の本宮は、吉田口登山道の2合目に9世紀初頭に建てられたという伝承がある。「甲斐国志」によると、富士の山中に最も早く祭られた神社という。

 厳しい気候条件だったため、本宮はたびたび破損した。現在の本殿は1612年建立で、富士河口湖町勝山の河口湖畔にある里宮に1973~74年に移設された。里宮は、2合目の本宮が冬季の参拝が難しかったため建てられた。

 修験や登拝といった、さまざまな富士山信仰の拠点として位置付けられる本宮と、土地を守る「産土神」としての里宮が一体となって機能してきた。

 毎年4月に行われる流鏑馬神事は、周辺7地域の有力者の子弟が担ってきたものが起源。構成資産となったことで参拝者は大幅に増加し、駐車場などを整備。外国人観光客も増えた。

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