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富士山世界文化遺産・構成資産『忍野八海・出口池』

 山梨県忍野村。富士山の伏流水による八つの湧水地「忍野八海」の一つ。忍野八海は国の天然記念物に指定され、全国名水百選にも選ばれている富士山麓屈指の名勝地。

 「出口池」という名称については、富士山の伏流水が最初に湧き出る場所という説と、他の池と場所が離れていて忍草地区の出口に位置していたから、との説がある。面積は八海で最大の1467平方メートル。

 忍野八海は富士山信仰に関わる巡拝地。出口池は「八海めぐり」の第一霊場として「難陀竜王」が祭られている。

 富士山の伏流水の清らかさから「清浄な霊水」と呼ばれ、信仰に関わる行者らは出口池の水でけがれをはらってから富士登山したといわれる。

 忍野村によると、池の水を携帯して富士山に登ると無事に帰ってこられるとの言い伝えから、「精進池」の異名がある。
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