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トイレ事情・処理方式

 富士山5合目以上のトイレはかつて、ため込んだし尿を夏山シーズン後に山肌に直接放流する方式がほとんどだった。ティッシュペーパーやごみが白く筋状に固まって悪臭を放ち「白い川」とも呼ばれてたが、それは過去の話。

 今、富士山で使われているトイレは、バイオ式や燃焼式など、全て環境配慮型となっている。登山者の支払うトイレチップが維持費に充てられ、富士山の環境保護に役立っている。

◇浄化循環式(カキ殻)
 し尿を沈殿室にためた後、汚泥以外の「中間水」をカキ殻の入った処理室に送る。処理室内では網の中にカキ殻が入れられ、カキ殻に付着している微生物などが大腸菌類を分解。循環ポンプ室の活性炭でにおいなどを取り除き、トイレ送水用ポンプに戻して、再び洗浄水として利用する。トイレの規模により異なるが、浄化処理は4〜5段階に分け、カキ殻は3000枚程度使用。汚泥も沈殿室内の微生物などが消化するためわずかに残る程度。たまったところで搬出する。

◇簡易浄化式
 微生物でし尿を分解し、浄化した処理水と汚泥に分ける。浄化循環式に近い仕組みだが、処理水は放流される。処理槽に残った汚泥はたまったところで搬出する。

◇バイオ・コンポスト式(オガクズ・杉チップ)
 処理槽内でオガクズや杉チップにまぜることにより、中の微生物がし尿を分解処理し、たい肥化する。1日当たり約400回の使用が可能。定期的に使い終わったオガクズや杉チップの搬出および補充をする。

◇焼却式
 タンクのし尿を、水を加えてポンプで焼却炉に送り、バーナーや灯油ヒーターで焼却減量し乾燥させる方式。処理後に残る少量の灰は、紙パックに入れ回収、搬出する。

◇汲取式
 トイレの地下部分にタンクを設けて適時、専用車で回収、搬出する。

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