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使用上の留意点

チップ制に協力を

 富士山のトイレは維持管理協力金(チップ)制をとっている。これはトイレの汚泥処理や維持管理、運営に多くの費用が必要となっているため。富士山の環境保全や快適な登山のため、理解と協力を。1回100~300円(場所により異なる)をお願いしている。小銭の用意を。

計画的な利用を

 山小屋および登下山道にはトイレ(仮設も含む)が設置されている。しかし、設置間隔が離れていたり、週末登山やご来光直前後の時間帯などは登下山道もトイレも非常に混雑する。また、登山道が開通していてもトイレ(特に山頂)が使えない期間や、9月以降は山小屋が営業を終了すると利用できる箇所も少なくなる。さらに処理能力にも限りがあるため、使用中止となる場合もある。登山スケジュールにトイレの場所、時間などを組み込むなどして、計画的な利用を心がける。

携帯トイレの持参を

 世界文化遺産に登録され、登山道の環境保全が一層求められる中、山梨・静岡両県など関係自治体は、「携帯トイレ」の持参を呼びかけている。特に、山梨側の吉田口登山道だけが登山可能な期間(7月1日~9日)は、山頂トイレが利用できない。なお、使用済みの「携帯トイレ」は必ず持ち帰り、適切な処分をお願いしている。

富士山では水は貴重

 水が貴重な富士山では、水洗やトイレ掃除に使用する水も限られている。余分な水は使用せず、また一人ひとりがきれいに使うよう心がける。

指示やルールに従う

 トイレの処理方式や山小屋、設置場所によって、その使用方法が異なる。設置場所やトイレなどに掲示された注意書きに従って使用する。また、トイレ内にごみなどの異物は絶対に捨てないこと。故障の原因になり使用不能となることがある。

トイレットペーパーを持参

 場所により利用者が多い所などはトイレットペーパーが紙切れとなる場合もある。トイレットペーパー(水溶性)を持参すると安心。トイレットペーパーは芯を抜いてつぶし、ビニール袋に入れて濡れないようにすると、かさばらず、ごみも出さないで済む。また、備え付けも含め、使用済みのトイレットペーパーは、トイレの処理方式によって捨て方が異なるので、掲示などを確認し、指示に従って適切に処理する。

富士山の環境とトイレに関する資料

 山梨県は、富士山の自然環境、登山ガイド、歴史、環境保全への取り組みなどをまとめた「富士山環境保全ガイドマップ」を、また富士山憲章山梨県推進会議は、「富士山環境保全ガイドブック」をそれぞれ作製している。

 いずれも、トイレの整備状況をはじめ、富士山の気象や地形、動植物、登山マナーや登山の注意点、環境保全に対する県の取り組みなどを記載。「-ガイドマップ」には、トイレの設置位置を示した登山道マップやマイカー規制情報を記載したロードマップも添付されている。

 登山に出かける前に一読してみてはいかが。

 【問い合わせ先】 山梨県観光部観光資源課 TEL:055(223)1521

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