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2023.3.05 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / その他 /

最長トレイル、富士山ぐるり

 「富士山を1周」-。山梨・静岡の富士山麓1周約100マイル(約160キロ)を走破するレース大会「ウルトラトレイル・マウントフジ(ULTRA-TRAIL Mt.FUJI)」は「日本初の100マイルトレイルレース」。登山道や林道など舗装されていない道路を走り抜ける「トレイルランニング」と呼ばれるジャンルのレースとしては日本最大級。主催はNPO法人富士トレイルランナーズ倶楽部、両県の沿道市町村などでつくる実行委員会。

ウルトラトレイル・マウントフジ 日本を代表する山、富士山の山麓をめぐることで、国内はもとより海外にその豊かな自然環境と、ほかに例のない超長距離トレイルランニングの魅力を伝える。モンブランを1周する世界最高峰のトレイルレース「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」の初の公式姉妹大会でもある。

 第1回大会は2012年5月18日から20日に開催。当初は2011年の5月に開催予定であったが、東日本大震災の影響で1年延期された。メインは大池公園(山梨県富士河口湖町)を発着点に、156キロを時計回りに走るUTMF部門。高低差の累計は8530メートル。ゴールまでの制限時間は48時間。852人が参加し、完走者数は男子が562人(完走率72.3%)、女子が49人(同65.3%)。一方、富士山こどもの国(静岡県富士市)をスタートし、本栖湖畔を経由し、大池公園までの半周82キロ(制限時間26時間・累積標高差4209メートル)を走るSTY部門も設けられ、1177人が参加。完走者数は男子841人(完走率83.2%)、女子150人(同90.4%)。

 2013年大会は4月26日から28日に開催。コースは第1回大会とは逆回りで、UTMF部門が八木崎公園(山梨県富士河口湖町)を発着点にした161キロ(制限時間46時間・累積標高差9164メートル)で行われ、991人が参加。完走者数は男子612人(完走率73.8%)、女子114人(同70.4%)だった。STY部門は富士山こどもの国から山中湖を経由し、八木崎公園までの半周84.7キロ(制限時間24時間・累積標高差4860メートル)で行われ、937人が参加。完走者数は男子774人(完走率92.7%)、女子90人(同88.2%)。

 世界トップ10のレースからなるワールドツアーの一つになった2014年大会は4月25日から27日に開催。UTMF部門が169キロ(時計回り・制限時間46時間・累積標高差約9478メートル)で行われ、1422人が参加。完走者数は男子730人(完走率60.5%)、女子119人(同55.1%)だった。STY部門は91.5キロ(本栖湖経由・制限時間24時間・累積標高差4715メートル)で行われ、968人が参加。完走者数は男子596人(完走率72.8%)、女子95人(同63.8%)。

 2015年大会は秋期開催とし9月25日から27日に開催。UTMF部門が168.6キロで行われ、1363人が参加。完走率は男子41.9%、女子39.9。STY部門は80.5キロで行われ、976人が参加。完走率は男子88.6%、女子83.7%。

 2016年大会は9月23日から開催されたが悪天候のため、UTMF部門はコースを短縮(49キロ)して行われ、1384人が参加。完走率は男子97.6%、女子94.3%。一方、STY部門はレース途中中止となった。

 2017年大会は開催時期およびコース変更に伴う検討に時間を要し、未開催となった。

 2018年大会は再び春季の開催とし、4月27日から29日に開催。コースも安全および環境を考慮し、UTMF部門が富士山こどもの国をスタートし、時計回りに本栖湖、河口湖を経由し山中湖で折り返して大池公園をゴールとするコースに変更。当初の「富士山を一周」ではなくなった。UTMF部門が約170キロで行われ、1480人が参加。完走率は男子73%、女子71%。STY部門は約92キロで行われ、994人が参加。完走率は男子60.8%、女子50.2%。

 2019年大会は4月26日から28日に開催。種目はUTMF部門のみで、発着点は前年と同じ(途中若干のコース変更あり)。距離約170キロ。累積標高差約8000メートル。制限時間46時間。2450人が参加したが、開催途中で気象状況の悪化などによりレース短縮となる。スタートから95キロ地点を関門制限時刻までに通過したランナーを完走者(完走率=男子74.7%、女子69.3%)とした。うち、UTMF完走者は男子82人、女子9人。

 2020年大会は4月24日から26日および2021年大会は4月23日から25日の開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、いずれも大会中止が発表された。

 2022年大会は4月22日から24日の3日間開催、3年ぶりに行われた。富士山こどもの国をスタートし、富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)をゴールとするUTMF部門(距離約165キロ、累積標高差約7577メートル、制限時間44~45時間)に加え、富士急ハイランドを発着点とするKAI部門(距離約69キロ、累積標高差約3638メートル、制限時間20時間)を新設。UTMF部門には1808人が参加。完走率は男子80.6%、女子86%。KAI部門には489人が参加。完走率は男子83.9%、女子93.4%。

 2023年大会は4月21日から23日の3日間開催予定。FUJI(旧UTMF)部門(距離約165.3キロ、累積標高差約7574メートル、制限時間44時間15分~45時間)とKAI部門(距離約69.2キロ、累積標高差約3638メートル、制限時間20時間)。発着点はいずれの部門も前年と同じ。

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