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2018.10.20 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 10月 /

富士山ようやく初冠雪 観測史上2番目の遅さ

 気象庁は19日、富士山の初冠雪を観測したと発表した。河口湖測候所と甲府地方気象台で確認され、河口湖からの観測では平年より20日、昨年より9日遅い。

 同測候所によると、1936年の観測開始以来、1943年の10月21日に次ぐ史上2番目に遅い記録で、9月の厳しい残暑の影響などが原因とみられる。

 富士山測候所御殿場基地事務所によると、19日の山頂付近は朝から雪が降り、正午現在で氷点下2.4度となった。富士北ろく地方は終日雲に覆われたが、午後3時半ごろ、雲の切れ目から7、8合目に積雪が認められた。

 一方、県内はこの日、前線が南下し、北からの寒気が入り込みやすくなった影響で冷え込んだ。同気象台によると、この日の最高気温は甲府で16.8度(平年比3.8度低)、河口湖で10.3度(同6.3度低)で、11月中旬から12月上旬並みの肌寒い陽気となった。【当時の紙面から】

(1999年10月20日付 山梨日日新聞掲載)
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