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2018.1.28 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 1月 /

服も着ていられない 甲府20.2度 郡内19.5度 まるで初夏のよう

 東海から西日本へかけて、27日はポカポカ陽気、初夏の気温だった。県内でも全域にわたって暖冬のピーク、甲府で最低気温6.1度、最高気温はぐんぐんのして20.2度。明治27年、甲府地方気象台が開設されて以来の記録である。これまで最高だった明治41年1月19日の最高気温19.8度-という暖冬記録を軽くオーバーしてしまった。平年に比べても最低気温で9.7度、最高気温では11.4度も高かった。

 甲府市内ではオーバーはもちろん背広をぬいで歩く人が多く、畑や工事現場で働く人たちは大汗をかいていた。釣り堀も、サクラの花が咲くころのにぎわい。

 祈りから〝山梨国体〟まっさかりの富士山ろく地方ではこのポカポカ陽気のためスケート場の氷が見る見るとけてしまって大弱り。富士スバルランドのスピード競技は水しぶきを上げての熱戦、富士急ハイランドのアイスホッケー競技はずぶぬれの乱戦となった。河口湖測候所の話ではこの日の最高気温は19.5度、やはり開設以来36年ぶりの暖かさ。

 この陽気は日本海を低気圧が通過したため、南の高気圧から暖かい空気が流れ込んだためで、まだ1、2日はこんな暖かい日がつづくそうだ。 【当時の紙面から】

(1969年1月28日付 山梨日日新聞掲載)
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