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2018.4.30 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 4月 /

GWスタート 身近なイベント満喫 富士山では桜の散策会

 連休初日の29日、県内各地で多彩なイベントが行われ、身近で手軽なレジャーを楽しもうという親子連れらでにぎわった。

 富士山吉田口登山道沿いに咲くフジザクラを観賞しながらイベントを楽しむ「ふじよしだ富士桜まつり」(富士吉田市、富士吉田市観光協会、山梨日日新聞社、山梨放送主催)が開幕した。初日にはフジザクラ観賞ウオークが行われ、参加者は木立の中に咲き乱れる花を楽しみながら思い思いのペースで散策を楽しんだ。

 フジザクラは別名「乙女ざくら」ともいわれ県の花、市の花に指定されている。登山道の「中の茶屋」周辺は県内最大の群生地で、祭りはフジザクラの存在を広く知ってもらい群落を後世に残すために花が咲きそろうこの時期を選んで今年から始めた。同様の祭りは河口湖でも昨年から始まっており、今年から同時開催となった。

 ウオークは富士パインズパークをスタートし、中の茶屋までの片道約4キロのコースで実施。主催者を代表して小野悦郎山日YBS富士吉田総支社長らが「フジザクラはかれんな花。緑の中に咲く見事さをたくさんの人に知ってほしい」とあいさつ。参加した人たちは準備体操をした後、見ごろを迎えた花を眺めながら約1時間かけて歩いた。

 中の茶屋には野だて茶席コーナーなどが用意され、参加者はのどの渇きをいやしていた。会場には観光客も訪れ、太鼓演奏を楽しんだり、土産品に見入ったりしていた。祭りは5日まで開かれ、中の茶屋周辺を中心に甘酒サービスや写真コンクール、写生大会などが予定されている。【当時の紙面から】

(1995年4月30日付 山梨日日新聞掲載)
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