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2018.5.19 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 5月 /

富士山クリーン作戦ゴー 実行委設立 7月25日に美化清掃

 富士山クリーン作戦実行委員会の設立総会は、18日午後1時から富士吉田市民会館で開いた。環境庁、富士山をきれいにする会、県、富士吉田市など15団体の代表30人が集まり、美化清掃運動を7月25日に行うなど、クリーン作戦の実施計画を決めた。

 富士山クリーン作戦は自然公園法制定50周年と富士山をきれいにする会発足20周年を記念し、国、県、市町村、関係団体が主体となる。富士山の美化運動は従来、富士山をきれいにする会や富士山及び周辺美化推進協議が取り組んできたが、ゴミの投げ捨てが後を断たない。このため、クリーン作戦でさらに自然環境の保全と美化を推進し、国民に美化思想の啓発を図っていくのが目的である。

 設立総会は石原茂富士吉田市長が「遠くからながめる富士山はきれいだが、登ってみると残念ながら汚れているのが現状だ。ぜひ美しい山にしていきたい」とあいさつ。また、富永有環境庁富士箱根伊豆国立公園事務所長が「日本の象徴である富士山を美しくし、後代の人たちに引き継いでいかなくてはならない」と述べた。

 実施計画によると、7月25日の清掃活動には、国、県、市町村、各種団体からの参加協力者と自衛隊の特別参加で、参加人員1000人を予定、午前9時半に5合目ロータリーで清掃宣言式を開く。同10時半から午後2時まで、富士山5合目から頂上までの登山道と周辺で、人海戦術で空きかんや紙くずなどのゴミを収集する。集めたゴミはトラックで市環境衛生センターへ運ぶ。また「富士山をきれいにしましょう」の看板や横断幕の設置とチラシを配り、登山者に美化を呼び掛ける。

(1981年5月19日付 山梨日日新聞掲載)
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