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2018.1.11 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 1月 /

富士山にベレー帽 9年ぶり“離れかさ雲”

 富士にかさ雲-10日午前11時ごろから富士山にかさ雲が出た。初めは、雲と山頂が離れていたが、だんだん山頂をおおうようになった。

 河口湖測候所の話では“離れかさ雲”が見えたのは昭和36年12月13日以来のことだという。かさ雲は天気が悪くなる時と天気がよくなる時の2種類あるがこの日は「天気が悪くなるかさ雲ではなかった」そうだ。

 富士山が、ちょこんと白いベレー帽をかぶったようなこの9年ぶりの“離れかさ雲”を冬休み中の登校日で、学校帰りの子供たちも足を止めて、見上げていた。午後2時すぎには、雲が8合目以上ぐらいをおおってしまい、かさ雲ではなくなった。【当時の紙面から】

(1970年1月11日付 山梨日日新聞掲載)
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