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2018.11.20 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 11月 /

シェルター建設急ピッチ 来年1月にも完成 富士山6合目

 県は、富士山下山道六合目の落石防止覆工(ロックシェルター)工事を急ピッチで進めている。

 登山客を落石から守る鉄筋コンクリート屋根付き歩道で延長六十メートル、幅1.5メートル、高さ2メートル。コンクリートの厚さは約40センチで、大型の落石にも耐えられる。昨年7月、落石死亡事故が起きた獅子岩付近に、100メートル間隔で二基設置する。自然公園法などに基づき、周囲の景観に合わせた黒茶色に塗装される。9月初旬に着工、現在、1号基は約9割2号基も6割の仕上がりで完成は来年1月中旬になる。総工費は約5000万円。

 現場はつばくろ沢を横断する下山道で、浮き石が多く、落石多発区域。県は、昨年の事故後、下山道沿いに放送用スピーカーを設置し、安全登山を呼び掛けるなどの対策をとっている。本年度は、シーズン前にロックシェルターの設置を計画していたが、記録的な積雪で工事が遅れていた。

 同区域は六合目安全指導センターを中心に既に2基のシェルターが設置されている。 【当時の紙面から】

(1989年11月20日付 山梨日日新聞掲載)
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