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2018.5.14 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 5月 /

暑い!大月で35度を記録 富士山にも「農鳥」

 13日の県内は気温がグングン上がり、大月の35.0度をはじめ各地で今年初めての真夏日となり、大月のほか河口湖、韮崎、勝沼などで甲府地方気象台開設以来の5月の最高気温を記録した。この暑さで残雪の多かった富士山に「農鳥」が姿を現した。

 同気象台によると、各地の最高気温は甲府32.7度、河口湖30.2度、韮崎33.2度、勝沼33.0度。気圧配置は南高北低の夏型で、南からの暖かい空気が梅雨全線を北に押し上げたために暑くなった。しかし、南の高気圧の勢力が衰えていることから、天候は14日から崩れるという。

 5月の最高気温の平均値は23.8度で、この日の気温は軒並み10度前後高い。また甲府の真夏日は、昨年の6月3日より20日ほど早い。

 「農鳥」は7合目付近に現れる鳥の姿に似た残雪の形を呼び、初夏の訪れを告げる富士北ろく地方の風物詩。北ろくの農家では苗代づくりなど農作業の目安にしている。同日夕には富士山の東の空に、上層の強風による乱気流のためできる巨大なつるし雲も現れ、夕焼けに映えて幻想的な雰囲気を醸し出した。

 また道志川や甲府の小瀬スポーツ公園の噴水などでは、暑さに誘われた子どもたちが水と戯れていた。 【当時の紙面から】

(1993年5月14日付 山梨日日新聞掲載)
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