2021.1.23

山中湖「自転車の聖地に」

競技用未舗装コース整備

 山中湖村は、山中湖交流プラザ「きらら」の臨時駐車場に、舗装されていないオフロードを走る自転車競技用のコースを整備した。東京五輪で村内が自転車ロードレースのコースになっていることから、担当者は「自転車の聖地となるよう県内外に広くPRしていきたい」と話している。

 村総合政策課によると、コースは全長1・1キロ。臨時駐車場のうち木が植えてあって駐車できない場所を活用した。村の「まちづくりプランナー」を務めるフランスの元プロロードレーサーのボシス・トムさんや村民の有志ら約20人が16日、くいとロープを使ってコースを設けた。コース上には障害物として高さ15センチ程度の木の板も設置した。コースの大部分は芝生で、一部は起伏が激しい。木にはマットをくくりつけ衝突時の安全対策を施した。

 競技は「シクロクロス」と呼ばれ、冬季がメインシーズンになるという。冬場は路面が凍結するなどの影響で自転車ロードレースのオフシーズンになることから、村は通年で自転車競技に親しめる環境を整備し、観光客や競技人口の増加を狙う。

 トムさんは「首都圏にはシクロクロスのコースが少ない。自転車を楽しみたい人にとって村がメッカとなるようにしていきたい」と話した。

 村は今後、管理体制を整えてコースの一般開放や大会の誘致などを進める。同課の担当者は「東京五輪後のレガシーとなるように周知を図っていきたい」と話している。

(2021年1月21日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別