富士山遭難者慰霊 夏の安全登山祈る

富士吉田で財団法人

　富士山の夏の登山シーズンを前に、一般財団法人ふじよしだ観光振興サービスは２２日、富士吉田市上吉田の富士山遭難者の慰霊碑前で、遭難者慰霊祭と登山者の安全祈願祭を行った＝写真。

　市や富士山吉田口旅館組合、富士吉田署などの関係者約２０人が出席。神事を行って遭難者を追悼した後、夏山シーズンの安全を祈った。

　同法人理事長の堀内茂市長は「遭難事故と新型コロナウイルス感染症の対策を万全にし、今年は素晴らしい夏山にしたい」とあいさつした。

　慰霊碑は２００６年に同組合が建立し、市に寄贈。富士山の山梨県側では、１９５６年から今年４月末までに３２３人が遭難死している。

(2021年5月23日付 山梨日日新聞掲載)