2021.6.28

車内からの富士 撮影地点紹介

富士吉田の渡辺さんがマップ作成「身体障害者も見に来て」

 富士山の撮影を続けている富士吉田市上吉田5丁目の渡辺英一さん(65)が、車内から富士山を撮影できる富士北麓地域のスポットを紹介するマップを作成した。渡辺さんは足が不自由で、車内から被写体を写真に収めるスタイルで撮影しており、「身体障害を抱える人にも富士山の写真が撮りやすい場所を知ってほしい」と、希望者に無料配布している。

 渡辺さんは富士吉田市出身。地元で中学教師を務めていた2005年に交通事故で頸椎を損傷し、つえがないと歩けないようになった。07年から長男に誘われてカメラを手に取り、ほぼ毎日、早朝に富士五湖周辺から富士山を撮影している。気温や湿度、風向きなどをノートに記録し、最適な撮影ポイントを探してきた。

 作成したマップはA3サイズの両面フルカラー。農村公園(富士吉田市)や西湖レストハウス前(富士河口湖町)、忍野村民体育館など車を止めることができるスペースのあるポイント39カ所をまとめた。渡辺さんが撮影したサンプル写真も掲載している。

 渡辺さんも所属する地域活性化を考える地元の住民団体「地元愛発電所」が協力し、1500部発行した。今月中に富士吉田など富士北麓6市町村の市役所や役場で希望者に配布する予定。

 撮影スポットを追加した改訂版の発行も検討しているという。渡辺さんは「マップを参考に富士山を見に訪れる身体障害者が増え、地域のバリアフリー化につながるきっかけにもなればうれしい」と話している。

(2021年6月26日付 山梨日日新聞掲載)

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