2021.8.30

富士山の土石流 3番目規模

富士山23万立方メートル流出

 富士山西側斜面の大沢崩れで15、18日に起こった土石流で、国土交通省富士砂防事務所は27日、静岡県富士宮市の砂防施設に流れ込んだ土砂の量は合計約23万立方メートルで、過去3番目の規模だったと発表した。

 事務所によると、土石流発生後の23~26日、富士宮市の砂防施設「大沢川遊砂地」に流れ込んで堆積した土砂の量をドローンで計測、解析した。1回の降雨で流れ込んだ土砂の量としては記録が残る1975年以降で、今年3月21日のスラッシュ雪崩(雪代)による土石流(約47万立方メートル)、2000年11月の土石流(約28万立方メートル)に次いで過去3番目の規模。

 富士山周辺では12~19日に大沢川上流の大滝雨量観測局で、時間最大雨量90ミリ、累加雨量1450ミリを記録。事務所は大雨で土石流が発生したとみている。

(2021年8月28日付 山梨日日新聞掲載)

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