2022.1.14

登山道マップ最新版に

都内の男性 道志など150コース

 道志村に連なる山などの登山道を紹介する地図を、登山地図を作製している東京都武蔵野市の守屋二郎さん(54)が作製した。2019年の台風19号の影響で、ルートが変更となった登山道もあったことから、かつて作製した地図を改訂した。

 鳥ノ胸山や大室山など道志村の山や、神奈川県北西部の山の登山道150コースを掲載。登山道が整備されている一般向けのコースを赤色、熟練の登山者が使う旧道や作業道など上級者向けは紫色に色分けしている。

 縦68.5センチ、横100センチ。縮尺は1万6500分の1で、迷いやすい分かれ道や崖には×印も付けている。13年に発売した初版の改訂版。実際に登山道を歩いて調査し、19年の台風19号による倒木の影響などでルートが変わった箇所を反映している。

 守屋さんは岡山市出身。2010年から、地図作製に取り組んでいる。山梨県内の山が首都圏の登山客から需要が高かったことから、県内の登山地図も作製するようになった。

 現在は大月市、甲州市、富士河口湖町を網羅した地図を作製中。守屋さんは「山歩きをする人が増えた分、遭難者も増えている印象。地図を使って登山道中の危険を予期してもらい、安全に登山を楽しんでもらいたい」と話している。

 地図は吉備人出版(岡山)が発行。上野原市の観光案内所などで販売している。990円。

(2022年1月12日付 山梨日日新聞掲載)

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