2022.2.01

富士山への旅 史料で紹介

世界遺産センターで企画展

富士講が身に着けた行衣=富士河口湖・県富士山世界遺産センター

富士講が身に着けた行衣=富士河口湖・県富士山世界遺産センター

 富士河口湖町の県富士山世界遺産センターは、江戸時代から旅の目的地として盛んに登られた富士山の道中日記や絵図を紹介する企画展「富士山への旅」を開いている。

 静岡県富士宮市や小山町の図書館などから資料を借り、実物やパネル約20点を展示。1860年の「富士山北口女人登山之図」は女性が登る姿が描かれており、当時、女人禁制だった富士山が御縁年に合わせて女性に特別開放された様子が分かる。縦36センチ、横75センチで多彩な色が使われて表現されている。

 このほか、富士講が山頂を目指す際に身に着けた行衣なども展示している。同館の担当者は「昔から富士山は信仰や観光の対象として多くの人が登った。当時の人たちの富士山への思いを感じ取ってほしい」と話している。

 2月23日まで。午前9時~午後4時半(最終入館は午後4時まで)。

(2022年1月30日付 山梨日日新聞掲載)

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